鰐口
| ID | word | kana | meaning |
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| 12746 | 鰐口 | わにぐち | 仏具・打響・打鳴・打具・打金・金口鐘・張合ともいう。法楽器の一種。社殿・仏堂前の軒下につるし、鈴を扁平にした円形で、下方に横長の口をもつ鋳銅製のもので、側面には環状の耳と呼ぶ取っ手がつき緒でつり下げる。参拝者は布で編んだ綱を振って打ち鳴らす。古くは金鼓・金口といわれ、鰐口の名は鎌倉中期以降。小は直径20cm、大は2mくらいのものがあり、重要文化財指定の長保3年(1001)在銘のものが最古の銘文を有するものである。 |
| 15538 | 鰐口 | わにぐち | 社寺の堂の正面にあたる軒にかけ、誓願の成就を祈念して参詣者が綱で打ち鳴らす鋳銅・鋳鉄製の梵音具。西日本で主に金口・金鼓というのは朝鮮半島の古称に倣ったもので、鰐口の名は東日本に多い。中空で、形態は扁平な円形で手持ち太鼓に似る。周側縁の上方2ヵ所に半円形の吊手、下半に音響具たる切込み=口を付ける。この口を鰐の口にみたてて鰐口の名が生じたと思われる。鰐口の呼称は正応6(1293)年銘の宮城県大高山神社は例が初見だが、実物資料としては長野県松本市宮渕出土の長保3(1001)年銘のものが最古である。 |
| 19481 | 鰐口 | わにぐち | 神社仏閣の軒先に懸けられ、前面に鉦の緒という布縄を垂らし、参詣人は、この緒を手にし振って鼓面を打ち、誓願成就を祈念する梵音具。鋳銅製または鋳鉄製、扁平円形をし、鉦鼓を二つ合わせた形に似る。正面中央に撞座があり、圏線によって撞座区・内区・外区・銘帯に分けられる。縁の上方二箇所に半円の吊手がつき、下方に突出する目と縁沿いに開いた口がつづく。この口が大きく割れている形を鰐の口に見立ててこの呼び名が生まれたという。ほかに金鼓・金口・打金・打鳴などの呼称があるが、銘文上では建久3年(1192)銘の奈良県長谷寺の鰐口(重要文化財)に金口、正嘉3年(正元元、1259)銘の京都市壬生寺の鰐口には金鼓とあり、鰐口の呼称は正応6年(永仁元、1293)銘の宮城県大高山神社の鰐口(重要文化財)が初見。朝鮮半島の禁口・飯子に源流が求められるが、禁口は鈕が3ヵ所、片面が空く銅羅形式で相異点も多い。わが国最古の紀年銘鰐口は長保3年(1001)銘の長野県松本市宮淵出土のもの(重要文化財)である。 |