詳細メモ

入母屋造いりもやづくり

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12920 入母屋造 いりもやづくり 屋根が上部と下部の二重構造で、下部の寄棟屋根の上に切妻屋根をのせた建築。切妻・寄棟造より後出し、古墳時代の家形埴輪にみられる。かつて著名な建築史家によって、切妻造が、神社建築の特徴の一つとしてあげられたことがあった。確かに、平入・妻入の別はあっても神明造・大社造・住吉造・春日造・流造などなど、みな切妻造である。だが本殿の入母屋造も、少なくけれども存在する。ついでながら、寄棟造は、本殿としてはおそらく皆無に等しい。このことから、社殿の入母屋造は仏教建築からの影響とも考えられる。屋上の千木や堅魚木などがなければ、仏堂と見間違うような社殿がある。ところで、入母屋造本殿の平面をみると、ほとんどが二面もしくは四面の庇をもっている。二面だけであればその屋根は、両流造に落ち着く。だが四面だと、そうはいかない。結局寄棟にするか、どうしても切妻にしたければ、いきおい寄棟の上に切妻を置いた形にならざるを得ない。この形が、いうまでもなく入母屋造である。妻入に比べ遺構も多く、時代も鎌倉に遡るものもある。平入ということから正面も広くとられ、五間・三間などが多くみられる。なお、軒唐破風・千鳥破風なども大きく付けられ、派手な外観を見せている。八坂神社本殿(京都)も、形式としてはこれに属するが、祇園造として項を改めた。なお、外陣の左右に各一間の翼部を出した香椎宮(福岡)本殿を、とくに香椎造と呼ぶことがある。